長野県の白馬村にある「野平の桜」。
早朝、青く沈んだ空はひと足早く目覚めて、白馬連峰などの残雪の山へと光は降りてきました。

シルエットの野平の桜、この桜まで太陽の光が届くのには
まだ時間がかかります。
待ちくたびれて、まだかな〜と太陽の昇る方角を振り向くと、
今朝の寒さで霜が降り、大地を白く明るくしている。
誰もカメラを向けないこの景色。
静かな山村風景、水仙の黄色い花がひときわ明るい。

やがて、野平の桜にも朝日が届くと、周囲の植物たちも目覚め
豊かな色彩へと変わってゆきます。

青空とアルプスの白い山々とのコントラストは特に強烈です。
白馬三山の白馬岳には「代掻き馬」の雪形がはっきりと
現れています。
矢印の下に見えるのが代掻き馬の雪形。
黒い馬なのですが代掻きの頃見られる雪形、白馬岳の名の
由来にもなっている雪形です。

この写真を撮影したのは4月27日。
満開の桜はいつもの年より早く咲いて、GWを迎えます。
野平の桜の撮影ではルールを守ってください。
絶対に田んぼや畑の中には入ってはいけません。
コロナ対策も十分にお願い致します。